情報処理関係の資格は就職・転職に有利か?

情報処理関係の資格はたくさんあります。IPAが実施する情報処理技術者試験がその代表的なものでしょう。「情報処理の資格を持っていると就職活動でどの位有利ですか。」 という質問をされたことがあります。私は、人事担当者ではないので、実際にどの程度の効力があるのかは 分かりません。しかし、ベンダーやメーカの有資格者とつきあってきた経験、転職希望者の履歴書をみてきた 経験から若干コメントしたいと思います。

年齢や経験年数に見合った資格を取得しているか?

資格試験には、前提となっている知識・技術があります。その知識・技術を取得する経験年数の相場という ものがあります。たとえば、ITパスポートを学生のときに取得。基本情報技術者試験種、応用情報技術者試験を20代で取得。高度情報処理技術者試験は20代後半 から30代で取得する。等です。

新卒でプログラマやSEになったのに、30代、40代になって、やっと基本情報技術者、応用技術者試験を取得する のでは、年齢や経験年数に応じて技術・知識を身につけているようには見えません。 そういう場合は、もっと自分の得意分野をアピールしてもらった方が良いと思います。

取得した資格に対応した実力を身につけているか?

ある分野において一定の実務経験を積み、その実務経験に対応した資格を取得する。資格取得のための受験勉強をする過程で、自分の知識や経験が整理され、確かな実力となる。そして、また新たな実務経験を積み、次の資格に挑戦する。 というのが理想的な資格取得だと思います。 一時的なガリベンで資格を取得した人たちには、表面的な知識は身につけていますが、「実務になると頼りにならない」というケースがあります。

ベンダーやメーカから来るSEに、取得した資格名を名刺に刷っている人たちがいます。SEの実力というのは、1、2回打ち合わせをすると、だいたい分かってしまいます。資格に応じた実力のあるSEは、「さすが、XX資格の保有者だ!」とプラス評価になりますが、実力が無い場合は、「XXの資格を持っているのに見かけだおしだった!」と逆にマイナス評価になりますので注意してください。

私は、ベンダーからコンサルタントとしてやって来たSE氏が、あまりにもユーザ企業を馬鹿にしたような態度をとるので「出入り禁止」にしたことがあります。その人は、情報処理部門の技術士資格を持った方でした。具体的な提案がなにもできないのに、カッコのよいことばかり言う人でした。有資格者であっただけに、強烈に印象づけられました。マイナス評価のよい例です。

結局、「取得した資格に見合った実力を付け、顧客に対しては天狗にならず謙虚に対応する。さすが有資格者と思わせる場面を作る」ことが大事だと思います。

就職活動中の学生が基本情報技術者、応用情報技術者を持っている場合は?

学生が基本情報技術者、応用情報技術者を持っている場合は、その学生は 「情報処理に興味を持っていて、前きに取り組んでいる。適性もありそうだ。」 ということは分かります。しかし、学生の場合は、資格に応じた実務経験はそれほど期待できません。 また、大手ベンダーやメーカが新卒を採用する場合は、採用後の企業内研修とOJTでエンジニアとして実力を付けていくケースが多いでしょう。

結局、一般企業がSEを採用する場合は、多少有利になると思いますが、大手ベンダやメーカが SEを採用する場合は、あまり関係ない気がします。

なお、転職の場合は、上級の資格を持っていれば、企業側もこの資格を持っているのはどんな人物だろうと思いますので、書類審査をパスし、面接にこぎつける確率が良く なると思います。